タテ割りクラスが育む学びの絆

本校独自のタテ割りクラス制度。
先輩と後輩の視点から、学年を超えた学び合いがもたらす教育効果を探ります。

「タテ割りクラスサポーター制度」が築く、看護の学びと成長の絆

看護学科 3年生
看護学科 3年生
当校独自の「タテ割りクラスサポーター制度」は、学年を超えた絆を育んでいます。制度が始まる前は、先輩方とうまく交流できるか不安もありましたが、学祭などのイベントを通じて学年の垣根を越え、想像以上に深い親睦が築けると実感しました。

特に実習先では、一つ上の先輩方が看護師として活躍されており、気軽に質問できる環境が心強いです。このような環境が将来の看護師像を具体的に描く上で大きな支えとなっています。以前はドラマの影響で急性期看護に憧れていましたが、先輩方の話から慢性期看護の魅力にも気づき、看護の視野が大きく広がりました。
実習前には具体的な記録のアドバイスをもらえたり、精神的な不安を解消してくれる先輩の存在に助けられています。
こうした経験から、「私も後輩に同じように接したい」という思いが芽生えています。

また、この制度を通して新入生と交流することで、自分自身の2年間の成長を振り返る貴重な機会にもなっています。
このタテ割り制度は、単なる上下関係ではなく、同じ目標を持つ仲間として、同じ目線で支え合える「横の繋がり」の関係性も築けていけると思います。この絆が、私たちの学びと成長をさらに深めてくれています。

先輩・後輩・看護師が支える、
洛和会看護学校の「タテ割り」教育

看護学生は、入学から看護師・助産師として就業するまでの過程において、学習面やメンタル面に不安を抱えることもあります。

そのような時、当校には「タテ割りクラスサポーター制度」という、先輩や卒業後に洛和会で働いている看護師のサポートを受けながら、実りある学校生活を送れるような取り組みがあります。

新入生歓迎の食事会、水脈際などの学校行事、実習前のアドバイス会、国家試験や日々の学習の勉強方法など、先輩が後輩を支援し、学年を超えて、協働し、コミュニケーション能力向上の場ともなっています。
臨床看護師には、卒業後の就職先としての質問をしたり、臨地実習でのアドバイスをもらうことができます。
臨床看護師は、昨今の看護学生の不安や悩みを聞くことで、日々の実習指導をどのように行っていくかのヒントになるという「教育効果」にもつながっています。

学生だけで構成されるタテ割りクラスではなく、臨床の看護師がサポーターに加わっているというのは、洛和会ヘルスケアシステムの看護学校の強みであると思います。
看護学科 教員 岡本

【次回予告】

7月は、最先端シミュレーション教育を特集します。

新校舎となり、新たな教育をご紹介します。

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