最先端シミュレーション教育

新校舎に導入された最新シミュレーション設備。
実践的な学びを体験した学生と教員が、その効果を紹介します。

臨床現場を想定したリアルな学び

洛和会京都看護学校の新校舎に導入された最新シミュレーション設備により、私たちの学びは大きく進化しました。

心音や呼吸音の再現だけでなく、異常時の設定も可能で、実際の現場さながらの体験を通して判断力や対応力を養えます。
術後の排液量や創部の観察など、失敗を恐れずに繰り返し学べる点も魅力です。

接遇面でも、腕の支え方一つひとつを丁寧に練習でき、より良いケアへとつながっています。
私自身、緊張する実習現場で「シミュレーションでやったことだ」と落ち着いて行動できた経験がありました。
このようなリアルな反復練習は、確かな自信へとつながっています。
最先端の教育環境が、即戦力となる看護師への道を後押ししてくれています。

看護学生の成長を支えるシミュレーション教育の力

昨今、看護教育においてICT機器を用いて看護学生が専門的な知識、技術をより向上できるように取り組むことが推奨されています。

当校でも臨地実習に向けて、様々な機器を用いて臨床現場を再現しています。それによって本来、学生達が看護実習の緊張する環境で直面するはずだった状況を学校でシミュレーションとして事前に経験し、録画を行うことで振り返ることができます。

学生達は困惑する状況を経験した録画を見ながら、自分たちが感じたことやそのようなときにどうすればよいかを互いに話し合います。それにより状況を解決する臨床判断力が育成されるだけでなく、自分の意見を伝えたり、相手の意見を聞くことで自身のコミュニケーション能力も向上します。

また、シミュレーションで上手くいかなくても振り返りから学ぶことで臨地実習では上手く出来るように支援しています。
それにより、学生達が安心して患者と関われるように取り組んでいます。

【次回予告】

8月は、看護の心を灯す- キャンドルセレモニー -として、
幻想的な空間の中、看護の道への誓いを立てる学生たちを特集します。

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