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洛和会京都看護学校が厚生労働省「看護現場におけるDX効果検証事業」に採択されました

-ICTの力を活かし、より良い看護教育の実現を目指して- 

■ 選定のご報告 
このたび、洛和会京都看護学校(京都市山科区)は、厚生労働省が実施する「看護師等養成所におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)効果検証事業」において、対象校のひとつに選定されました。 
本事業は、ICTを活用した看護教育や実習の取り組みを実際に導入・検証することで、今後の医療現場全体のDX推進に寄与することを目的としたものです。
このような貴重な機会をいただけたことに感謝し、今後も、地域の皆さまに信頼される看護師を育てる教育環境づくりに、誠実に取り組んでまいります。

■ DXを活かした教育の工夫 ― 洛和会京都看護学校での取組み 
2025年春に完成した新校舎では、ICT環境の充実を一つの柱として教育活動を進めています。
今回の採択を受け、以下のような取り組みをさらに強化し、学生の学びをより豊かなものにできるよう努めてまいります。  

◎教学システムのクラウド化による学習支援の充実 
• 出席や成績、課題提出などの情報をクラウド上で一元管理 
• 学生と教職員との円滑なコミュニケーションを促進 
• 日々の学びを記録し、可視化することで、振り返りや個別支援に活用

◎臨地実習記録のクラウド化・評価の見える化 
• 実習記録をクラウドで管理し、指導者・教員・学生がリアルタイムで確認
• 公平な評価を目指し、ルーブリックを活用したフィードバックを実施 
• 実習中の指導機会を逃さず、学びの質の向上を目指す 

◎試験のデジタル化と自己学習の支援 
• CBT形式による試験・評価を導入し、自動採点や分析機能を活用 
• 学生の弱点や習得状況を把握しやすくし、個別の学びを支える
• 教員の採点・問題作成の負担を軽減し、より丁寧な教育指導の時間を確保  

◎VRを活用した実践的な学習環境 
• 臨床現場を再現したVR空間で、実習前の疑似体験を可能に 
• 見る・考える・行動する力をバランスよく育む
• 自校制作による動画教材で、学びの場を広げる  

■ 小さな一歩から、着実に未来へ 
私たちは、DXの導入を「目新しさ」ではなく、学生の学びやすさと、教職員の働きやすさにつなげることを何より大切にしています。 
その積み重ねが、いずれ社会にはばたく学生たちの力となり、地域医療への貢献へとつながっていくと信じています。
また、ICTに不慣れな方への丁寧な支援体制や、教員向けのFD研修も計画的に実施し、誰もが安心して活用できる環境づくりにも力を入れてまいります。

■ 「ここから彩れ。」 
多様な経験を通じて未来の自分を彩る。 
年齢も、背景も、生活環境も違う患者さんたち。
一人一人に寄り添い、温もりを届ける看護を、ここで見つけよう。  

このたびの採択は、本校の歩みが少しずつ実を結んできた証であるとともに、これからの責任の重さを改めて感じるきっかけでもあります。 
看護の道を志し、ICTや新しい学びに前向きに取り組みたい方を、教職員一同、心よりお待ちしています。 

本件に関するお問い合わせ先
洛和会京都看護学校 管理部
松原亮二:matsubara-ryoji@rakuwa.or.jp
加藤雄士:kato-yoshinori@rakuwa.or.jp

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